アメトーーク!「読書芸人」2023で紹介された本

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2023年4月20日(木)に放送された本屋で読書芸人」のコーナーで紹介された本をまとめました。

 

5人の芸人さんによるおススメ本一覧です。
各々7~8冊紹介されているので、なんと総数37冊の特大ボリュームに!!
読了本には感想を簡単に書いています。本選びの参考になれば幸いです。

※未読本も随時更新していく予定です。

・9/22 読んでみたコメント追加『西部戦線異状なし』
・7/16 読んでみたコメント追加『ミライの源氏物語』

・7/14 読んでみたコメント追加『5A73』
・7/ 3 読んでみたコメント追加『東大に名探偵はいない』
・6/26 読んでみたコメント追加 『ケチる貴方』

  1. Aマッソの加納 さん
    1. ★『僕の心臓は右にある』大城文章(チャンス大城)
    2. ★『君のクイズ』小川哲
    3. ★『嫌いなら呼ぶなよ』綿矢りさ
    4. ★『文豪たちの悪口本』
    5. 『笑うな』筒井康隆
    6. 『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子
    7. 『アホウドリの迷信』
  2. ラランドのニシダ さん
    1. ★『教育』遠野遥
    2. ★『とんこつQ&A』今村夏子
    3. ★建築知識2022年5月号
    4. 『ケチる貴方』石田夏穂
    5. 『悪魔の涎・追い求める男 他八篇』フリオ・コルタサル
    6. 『ミライの源氏物語』山崎ナオコーラ
    7. 『あなたのためのための短歌集』木下龍也
    8. 『人間の建設』岡潔先生&小林秀雄(新潮文庫)
  3. ヒコロヒー さん
    1. ★『宇宙人と出会う前に読む本』高水裕一(ブルーバックス)
    2. ★『くもをさがす』西加奈子
    3. 『権力に翻弄されないための48の法則』
    4. 『掃除婦のための手引き書』ルシア・ベルリン
    5. 『その昔、N市では』マリー・ルイーゼ・カシュニッツ
    6. 『短歌ください』穂村弘
    7. 『家庭用安心坑夫』小砂川チト
    8. 『西部戦線異状なし』エーリヒ・マリア・レマルク
  4. カモシダせぶん さん
    1. ★三体0【ゼロ】 球状閃電
    2. ★『5A73』詠坂雄二
    3. ★『ゼロからトースターを作ってみた結果』トーマス・トウェイツ(新潮文庫)
    4. ★『菓の辞典』長井史枝
    5. ★『ももたろう』ガタロー☆マン
    6. 『闇祓』辻村深月
    7. 『東大に名探偵はいない』
  5.  ビビる大木 さん
    1. ★『ディズニーランドが日本に来た!』馬場康夫
    2. ★『辺境の路地へ』上原善広
    3. ★『わが夫 坂本龍馬 おりょう聞書き』一坂太郎
    4. ★『砂まみれの名将 野村克也の1140日』加藤弘士
    5. 『渋沢家三代』佐野眞一
    6. 『西郷隆盛の首を発見した男』大野敏明
    7. 『中濱万次郎 「アメリカ」を初めて伝えた日本人』中濱博

Aマッソの加納 さん

・読書:小説を中心に年20冊くらい
本は結構読んでいると言う加納さん。短編やエッセイなども精力的に発表。初エッセイの『イルカも泳ぐわい。』が好評発売中。
以下インタビューより抜粋。
「10代の後半から歴史にハマって、そこから司馬遼太郎はずっと読んでます。途中でミステリーに行って、アガサ・クリスティを読んだり。最近は後輩に借りて三島由紀夫をしばらく読んでますね。」

・お勧め本:7作品
は特におススメの本

★『僕の心臓は右にある』大城文章(チャンス大城)

story:チャンス大城、いじめられっ子だった尼崎時代、東京での地下芸人時代をはじめて語る。あなたの想像を超えてくる実話。([BOOK」データベースより)

★『君のクイズ』小川哲

story:生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。いったい彼はなぜ、正答できたのか? 真相を解明しようと彼について調べ始めるが…(出版社より)

読んでみた:★★★★★
2023年 日本推理作家協会賞 受賞作品。
彼は何故、問題が読まれる前に正解を答えることが出来たのか?思考力が鍛えられるロジカルミステリー。
「どう考えても絶対に無理だろう」と思われる謎。しかし、驚く勿れ、これが思考を積み重ねることによって紐解かれていくのです。ロジカルシンキングで展開される謎解きは鮮やかで成程と感嘆!
論理的なものの考え方やクイズの奥深さを知ることも出来る。
楽しみながらちょっと賢くなれるミステリーです。
もう少し詳しい本の紹介、感想はコチラ読書ブログ『君のクイズ』小川哲

★『嫌いなら呼ぶなよ』綿矢りさ

story:「眼帯のミニーマウス」カワイイ命女子VS.整形ポリス。「神田タ」YoutuberVS.粘着ファン。「嫌いなら呼ぶなよ」不倫男VS.妻の女友だち。「老は害で若も輩」綿矢VS.ライターVS.編集者。整形、不倫、SNS、老害…心に潜む“明るすぎる闇”に迫る!(出版社より)

読んでみた:★★★★★
爆笑しながら読みました。とか、主人公たちの気持ちが分かります。とかって大っぴらに言うと「ちょっと変わった人」のレッテルを貼られそうですね。これは、SNSなどでやり玉にあげられそうな人達にスポットを当てたお話で、普通に考えると理解できないものを小説にしてしまうとこれが不思議なことに感情移入できてしまうわけです。共感、同情、それともやっぱり理解できない?捉え方は人それぞれだと思いますが、人間の本質を歪曲的に皮肉っているところが面白い。好みが分かれる小説かも。私は大好です。
真面目に書いている本の紹介、感想はコチラ2023年5月に読んだ本

★『文豪たちの悪口本』

story:文豪と呼ばれる大作家たちは、悪口を言うとき、どんな言葉を使ったのだろうか。
そんな疑問からできたのが、本書『文豪たちの悪口本』です。
選んだ悪口は、文豪同士の喧嘩や家族へのあてつけ、世間への愚痴など。随筆、日記、手紙、友人や家族の証言から、文豪たちの人となりがわかるような文章やフレーズを選びました。これらを作家ごとに分類し、計8章にわたって紹介していきます。
川端康成に「刺す」と恨み言を残した太宰治、周囲の人に手当たりしだいからんでいた中原中也、女性をめぐって絶交した谷崎潤一郎と佐藤春夫など、文豪たちの印象的な悪口エピソードを紹介しています。
文豪たちにも人間らしい一面があるんだと感じていただけたら、うれしく思います。(出版社より)

読んでみた:★★★★★
当時、交流が盛んだった文豪たち。そのエピソードが数知れず残っているのは、雑誌の紙面や作品上などで私情をさらけ出し、大っぴらにやりとりとしていたからです。一般市民もインテリ文豪のそういった一面を面白がり囃し立てることで、さらにヒートアップしていたようですね。彼らの親密な友情をまとめた本はたくさん出ていますが、この本はその逆、互いの愚痴から絶交の手紙まで悪口を並べたもの。と言っても、罵詈雑言の文句ではなく、文士らしい皮肉やエッジの効いた、それでいて非常に文学的な文章で相手を批判しているもので、面白くも感心させられました。それが、かっこいいなと思う文豪からダメダメでしょうと思う太宰…いや、文豪まで。それぞれの個性がより際立った人柄が垣間見えるエピソード集です。

『笑うな』筒井康隆

story:タイム・マシンを発明して、直前に起った出来事を眺める「笑うな」など、ユニークな発想とブラックユーモアのショートショート集。(出版社より) 

読んでみた:★★★★
筒井康隆のショートショート集。
ショートショートもありますが、短編くらいの長さの作品も多くありました。どの作品にもオチがあるのですが、これがタイトルのようにちょっと笑えない…というか当人からしたら笑い事ではないオチ。でも、他人事だから笑えるんですよね。この社会風刺の効いたブラックジョークとナンセンスな笑いは筒井康隆ならでは。

『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子

story:職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。ままならない人間関係を、食べものを通して描く傑作。心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。([BOOK」データーベースより)

読んでみた:★★★★★
2022年の芥川賞受賞作品。
芥川賞受賞に加えてメディアでも取り上げられ、話題になりました。
職場における微妙な人間関係が3人の登場人物の視点で描かれています。「どうしてあの子だけえこひいきされるんだろう」「自分はなんて損な役回りなのだろう」と、彼らが抱えている悩み、もやもやに共感するところも多く、波乱を含んだストーリーも目が離せない。職場にいるであろう誰かを重ね合わせることが出来るキャラクターだけに、その心の内や行動に「もしかしてあの人も…」と思えてちょっと怖い。結末が気になり一気読み。芥川賞作品ですが、とても読みやすかったです。
もう少し詳しい本の紹介、感想はコチラ読書ブログ『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子

『アホウドリの迷信』

story:「端っこの変なところ」を偏愛する2人の翻訳家が、新たに発見した、めっぽう面白くて、ちょっと“変”な作家たち。心躍る“掘り出し物”だけを厳選したアンソロジー。対談「競訳余話」も収録。

ラランドのニシダ さん

・読書:年100冊以上
アメトーークは2回目の出演。
自身のYoutubeチャンネルで本の紹介も行っているそうです。

・お勧め本:8作品
★は特におススメの本

★『教育』遠野遥

story:勝てば天国、負ければ地獄の規律と欲望が渦巻く学校ー。私の幸せは、正しいのか?人間の倫理を問う、芥川賞受賞第一作。(「BOOK」データーベースより)

★『とんこつQ&A』今村夏子

story:大将とぼっちゃんが切り盛りする中華料理店とんこつで働き始めた「わたし」。「いらっしゃいませ」を言えるようになり、居場所を見つけたはずだった。あの女が新たに雇われるまではー(「とんこつQ&A」)。姉の同級生には、とんでもない嘘つき少年がいた。父いわく、そういう奴はそのうち消えていなくなってしまうらしいが…(「嘘の道」)。人間の取り返しのつかない刹那を描いた4篇を収録。待望の最新作品集!([BOOK」データーベースより)

読んでみた:★★★★★
著者の作品は3冊くらい読みましたが、どの作品も主人公の様子がおかしい。
ストーリーも違和感ありまくりで、考え方によってはホラーではないかと。この作品も怖いもの見たさ半分で読んでしまいました。とても変なのに、ページをめくる手が止まらなくなるくらい展開が斬新で面白かったです。

★建築知識2022年5月号

分かりやすい立体イラストとともに、建物の種類ごとに特徴的な「用語」を徹底解説!
初めて実務に携わる設計者から、知識のアップデートを図りたいベテラン設計者まで。
さらにはイラストや漫画、背景、小説、ゲームなど、創作の資料としても役に立つこと間違いなし!
建物の「あの部分」が分かる用語図鑑です!(「BOOK」データーベースより)

『ケチる貴方』石田夏穂

story:「冷え性」と「脂肪吸引」。いま文学界が最も注目する才能が放つ身体性に根差した問題作!第44回野間文芸新人賞候補となった表題作と第38回大阪女性文芸賞受賞作を同時収録。([BOOK」データーベースより)

読んでみた:★★★★★
女性に身体の悩みはつきもの。容姿から体質的なものまで、時にはそのせいで他の事が疎かになることも。そんな悩める女性たちの奇想天外な2つの物語。
『ケチる貴方』は健康を疑う程の「冷え性」に悩まされている女性が主人公。いつも体の冷たさと闘っていた女性がある日突然、寒さを感じなくなって…
突然体質が変わる不思議な展開と種明かしが面白い。方向性はともかく、改善しようと前向きな主人公の姿が描かれていて、あっけらかんとしながらも女心に寄り添う優しさが感じられます。また、世の男性の女性に対する姿勢がとてもリアル。
悩みが改善されて、初めてわかることもあるのかも知れません。自分の体が丸ごと愛おしくなる物語です。

『悪魔の涎・追い求める男 他八篇』フリオ・コルタサル

story:夕暮れの公園で何気なく撮った一枚の写真から、現実と非現実の交錯する不可思議な世界が生まれる「悪魔の涎」。薬物への耽溺とジャズの即興演奏のうちに彼岸を垣間見るサックス奏者を描いた「追い求める男」。斬新な実験性と幻想的な作風で、ラテンアメリカ文学界に独自の位置を占めるコルタサルの代表作10篇を収録。(「BOOK」データーベースより)

『ミライの源氏物語』山崎ナオコーラ

story:マザコンと母親思いの差はどこにある?褒め言葉でも、子どもとして尊重しないことは差別になる、不倫への過激なバッシングはなぜ起きる?-名作を通して現代社会のもやもやに向き合う古典エッセイ。(「BOOK」データーベースより)

読んでみた:★★★★★
源氏物語は30以上の言語に翻訳されている有名な古典で、世界最古の長編小説ともいわれています。その時代の風俗や思想など日本の歴史や文化を知ることが出来ると共に、普遍的な人間の本質も描かれており、古典の定番として現代まで読み継がれていますね。
当然、その中には今では考えられないような当時の常識も。男女間の恋愛観や身分制度の残酷さなどを中心に、現代の感覚で源氏物語を分かりやすくユーモラスに解説されています。当時の人気のキャラクターは?平安の人は源氏物語をどういう風に読んでいたのか?この解説を読めばもっと深く理解できるはず。違った視点で源氏物語を楽しめるエッセイです。

『あなたのためのための短歌集』木下龍也

story:歌人・木下龍也さんが「お題」を受けて作歌する、短歌の個人販売プロジェクトが一冊の本になりました。
これまで作歌した700首の中から「100題100首」を収めています。
歌人がひとりの想い(お題)と向き合うことで生まれた短歌が詰まった歌集です。(出版社より)

『人間の建設』岡潔先生&小林秀雄(新潮文庫)

story:有り体にいえば雑談である。しかし並の雑談ではない。文系的頭脳の歴史的天才と理系的頭脳の歴史的天才による雑談である。学問、芸術、酒、現代数学、アインシュタイン、俳句、素読、本居宣長、ドストエフスキー、ゴッホ、非ユークリッド幾何学、三角関数、プラトン、理性…主題は激しく転回する。そして、その全ての言葉は示唆と普遍性に富む。日本史上最も知的な雑談といえるだろう。(出版社より)

ヒコロヒー さん

読書:月最低3冊
上はばらつきがあるので年に4、50冊。小説や学術書を読まれるそうです。
「二週間に一度ほど、図書館で数冊の本を借りる。これは貧乏につき本屋で本を買うということが許されなかった頃からのもう十年来の癖のようなものである。」(「BRUTUS」サイトより)
他、WEBメディアや雑誌の執筆など。自身初エッセイ集『きれはし』が好評発売中。

・お勧め本:7作品

★は特におススメの本

★『宇宙人と出会う前に読む本』高水裕一(ブルーバックス)

story:宇宙で本当に必要な教養とは?もしも宇宙で知的生命と会話をすることになったら、あなたは自分のことをきちんと説明できますか?出身地や身体の組成など、相手はいろいろ聞いてきます。宇宙の平均より文明が遅れている可能性がある地球人は、それらにどう答えればよいのでしょうか?さあ、ちゃんとした宇宙人への第一歩を踏み出すために、宇宙標準の科学を知って宇宙偏差値をアップさせよう!(「BOOK」データーベースより)

★『くもをさがす』西加奈子

story:2021年コロナ禍の最中、滞在先のカナダで浸潤性乳管がんを宣告された著者が、乳がん発覚から治療を終えるまでの約8 ヶ月間を克明に描いたノンフィクション作品。
カナダでの闘病中に抱いた病、治療への恐怖と絶望、家族や友人たちへの溢れる思いと、時折訪れる幸福と歓喜の瞬間ーー。
切なく、時に可笑しい、「あなた」に向けて綴られた、誰もが心を揺さぶられる傑作です。(「BOOK」データベースより)

読んでみた:★★★★★
人気の直木賞作家・西加奈子がカナダへの語学留学中に罹患した乳がんの闘病記。
信じられないようなカナダの医療システムや結構適当な医療スタッフ。それ、いいの?と思うハプニングが次から次へと起こり、驚きや笑いと共に少し心配になりました。カナダ人の気さくさが関西弁の訳で表現されているところも面白い。
ユーモアを交えながらもがん治療の過酷な体験も記されており、身につまされると共に、どう立ち向かうえばいいかの参考にもなるのではないでしょうか。
心に沁みる言葉や引用文が沢山あり、共感したり、勇気づけられたり。大切に読みたい一冊。
もう少し詳しい本の紹介、感想はコチラ読書ブログ『くもをさがす』西加奈子

『権力に翻弄されないための48の法則』

story:主人より目立ってはならない/友を信じすぎず、敵をうまく使え/本当の目的は隠しておけ/必要以上に多くを語るな/名声は大いに頼りになるー生命をかけて名声を守れ/ぜひとも人の注目を集めよ/他人を自分のために働かせよ、ただし手柄は決して渡すな/他人に足を運ばせよー必要ならば餌を使え/言葉でなく行動によって勝て/感染を避けよー不幸な人間や不運な人間とはつきあうな〔ほか〕([BOOK」データーベースより)

『掃除婦のための手引き書』ルシア・ベルリン

story:毎日バスに揺られて他人の家に通いながら、ひたすら死ぬことを思う掃除婦(「掃除婦のための手引き書」)。道路の舗装材を友だちの名前みたいだと感じてしまう、独りぼっちの少女(「マカダム」)。波乱万丈の人生から紡いだ鮮やかな言葉で、本国アメリカで衝撃を与えた奇跡の作家。2020年本屋大賞翻訳小説部門第2位、第10回Twitter文学賞海外編第1位。大反響を呼んだ初の邦訳短編集。(「BOOK」データベースより)

読んでみた:★★★★★
本屋大賞(翻訳小説部門)2位に選ばれた作品で、著者・ルシア・ベルリンの死後10年を経てから発売されたのもの。ベストセラーとなった短編集から翻訳家の岸本佐知子がよりすぐった24篇が収録されています。
物語はルシア・ベルリン自身の人生を描いたオートフィクション。壮絶な人生をブラックユーモアを交えて描かれています。また、ディテールの豊かな表現も人気の一つ。人種や宗教、民族など異なるアイデンティティーやバックグラウンドを持つアメリカの社会的背景もきちんと描かれ、当時のこの国の空気を感じることが出来る一冊です。
もう少し詳しい本の紹介、感想はコチラ読書ブログ『掃除婦のための手引き書』ルシア・ベルリン

『その昔、N市では』マリー・ルイーゼ・カシュニッツ

story:兄は船旅に出る妹を見送ったが、それは彼女が乗る予定の船ではなかった。ひと月後、妹から手紙が届く。彼女は、その船では日付も時刻も現在位置も確認できないと書いていた。手紙を読み進めるにつれ、内容はさらに常軌を逸していき…(「船の話」)。ある日突然、部屋の中に謎の大きな鳥が現れる。“わたし”は、なぜか外に出ていかない鳥の正体を突き止めようとするが…(「ロック鳥」)。旅行から帰ったら、自分が死んだとアパートの住人に触れまわった女がいたという奇妙な話を聞かされて…(「六月半ばの真昼どき」)。大都会N市では、死体から蘇生させられた“灰色の者”たちが、清掃や介護などの労働を人間の代わりに行っていた。彼らに生前の記憶は一切なく、恐怖も希望も憎悪も持ち合わせていない。しかしある時、“灰色の者”たちにすさまじい変化が訪れ…(「その昔、N市では」)。日常に忍びこむ奇妙な幻想。背筋を震わせる人間心理の闇。懸命に生きる人々の切なさ。戦後ドイツを代表する女性作家の粋を集めた、全15作の日本オリジナル傑作選!(「BOOK」データーベースより)

『短歌ください』穂村弘

story:ルールは、五・七・五・七・七という形式だけ。本の情報誌「ダ・ヴィンチ」の読者投稿企画「短歌ください」に寄せられた短歌の中から、人気歌人・穂村弘が傑作を選出。鮮やかで的確な講評が、短歌それぞれの魅力をいっそう際立たせる。詠みたい気持ちを喚起させる実践的な短歌入門書であることはもちろん、言葉の持つ可能性の果てしなさに胸が高鳴る読み物としても刺激的な一冊。(「BOOK」データベースより)

『家庭用安心坑夫』小砂川チト

story:日本橋三越の柱に、幼い頃実家に貼ったはずのシールがあるのを見つける…。以来、狂気と現実世界が互いに浸蝕し合い、我々を想定外の領域へと運んでいく。第65回群像新人文学賞受賞。第167回芥川賞候補作。(「BOOK」データベースより)

『西部戦線異状なし』エーリヒ・マリア・レマルク

story:1918年夏、焼け爛れた戦場には砲弾、毒ガス、戦車、疾病がたけり狂い、苦熱にうめく兵士が全戦場を埋め尽す中にあって、冷然たる軍司令部の報告はただ「西部戦線異状なし、報告すべき件なし」。自己の体験をもとに第一次大戦における一兵士ボイメルとその戦友たちの愛と死を描いた本書は、人類がはじめて直面した大量殺戮の前で戦慄する様を、リアルに文学にとどめたものとして、世界的反響を呼び起こした。(BOOK」データベースより

読んでみた:★★★★★
戦争文学と言うと、重苦しい話を想像されるかもしれませんが、この作品はそんなことはなく、むしろ、青春小説のように面白く読める小説です。
第一次世界大戦の西部戦線を舞台に主人公パウルが仲間と一緒に、体験し、語り合ったあれやこれ。とにかくいつでも腹をすかせている兵隊がものを食べているシーンが多く描かれていて、とても美味しそうだったり、くそ不味そうだったり。仲間とアホみたいなことをして、自然と戯れている姿が本当に楽しそうなので、前線での悲惨な描写の落差にショックを受ける。
個人的に、戦争って悲惨だよね、つらいよね、と説教じみた物語より、この青年の人生を淡々と描いた物語の方が、より戦争の残酷さが伝わってくると感じました。
著者は実際に西部戦線で戦った経験があり、ジャーナリストでもあったドイツの作家。とても読みやすく、リアルな物語です。多くの人に読んで欲しいお勧めの小説。

カモシダせぶん さん

読書:ミステリー・純文学を中心に年100冊
お笑い芸人兼現役書店員として活躍
Youtubeチャンネルで本、書店にまつわる動画を配信されています。【書店員芸人カモシダせぶんの読書のおとも】
Amebaブログで1000冊を超える本を紹介【カモシダせぶんの、日々の文】

火災で3000冊あった蔵書を全て失うこととなったが、外出時に唯一持ち出していたのが中国の小説の『三体』であり、太陽というキーワードが一致する偶然からエピソードが作者である劉慈欣まで伝わった。その後、火事見舞いとしてサイン本が贈られている。(wikipediaより)

・お勧め本:7作品
★は特におススメの本

★三体0【ゼロ】 球状閃電

story:激しい雷が鳴り響く、14歳の誕生日。その夜、ぼくは別人に生まれ変わったー両親と食卓を囲んでいた少年・陳(チェン)の前に、それは突然現れた。壁を通り抜けてきた球状の雷(ボール・ライトニング)が、陳の父と母を一瞬で灰に変えてしまったのだ。自分の人生を一変させたこの奇怪な自然現象に魅せられた陳は、憑かれたように球電の研究を始める。その過程で知り合った運命の人が林雲(リン・ユン)。軍高官を父に持つ彼女は、新概念兵器開発センターで雷兵器の開発に邁進する技術者にして若き少佐だった。やがて研究に行き詰まった二人は、世界的に有名な理論物理学者・丁儀(ディン・イー)に助力を求め、球電の真実を解き明かす…。世界的ベストセラー『三体』連載開始の前年に出た前日譚。三部作でお馴染みの天才物理学者・丁儀が颯爽と登場し、“球状閃電”の謎に挑む。丁儀がたどりついた、現代物理学を根底から揺るがす大発見とは?“三体”シリーズ幻の“エピソード0”、ついに刊行。(「BOOK」データベースより)

★『5A73』詠坂雄二

story:地下鉄に轢かれ、男が死亡した。この事件により、関連性不明の不審死は四件目だ。共通項は身体に残された「暃」の字。それは、本来は存在しないにも拘わらず、パソコン等では表示されるJISコード「5A73」の文字、即ち幽霊文字だった。刑事たちは、事件の手掛かりを探り、「暃」の解読に腐心する。しかし、その最中に五人目の死者が…。事件はどこまで広がるのか。そもそも、この文字は一体何なんだ?(「BOOK」データベースより)

読んでみた:★★★★
ホラー味のあるミステリー。不審死や幽霊文字、登場人物に至るまで全てが不気味で不穏。話が進むにつれて、気味の悪さも増してきてゾワゾワ。事件のキーとなるであろう幽霊文字の謎ついての考察が面白く、思考のバイアスを実感させられます。結末については賛否両論あるのではないでしょうか。

★『ゼロからトースターを作ってみた結果』トーマス・トウェイツ(新潮文庫)

story:トースターをまったくのゼロから、つまり原材料から作ることは可能なのか?ふと思い立った著者が鉱山で手に入れた鉄鉱石と銅から鉄と銅線を作り、じゃがいものでんぷんからプラスチックを作るべく七転八倒。集めた部品を組み立ててみて初めて実感できたこととは。われわれを取り巻く消費社会をユルく考察した抱腹絶倒のドキュメンタリー!(「BOOK」データベースより)

★『菓の辞典』長井史枝

story:ラムセス3世が親しんだであろうBC時代のものから、近現代のティラミスやパフェまで。
約130種類の西洋菓子の起源と痕跡を探り、描きおろしイラスト約100点とともに紹介。
お菓子一つひとつが持つストーリーを古代から現代へと並べて掲載。
ぺージをめくるたびに現代へと近づき、まるで「お菓子」で時代を旅する気分に。
?十字軍が遠征したり、王族の子女が他国に嫁いだりすると、もれなくお菓子文化が発展していた。
?人から人へ、国から国へ。「人が動けばお菓子も動く」だったのです。
「お菓子MAP」やお菓子にまつわる「人物index」、レシピやペアリングのページも。(出版社より)

★『ももたろう』ガタロー☆マン

story:ギャグマンガ界の鬼才中の鬼才!
マンガ家デビュー30周年を迎えた漫☆画太郎が、「ガタロー☆マン」として本気で描く、子ども向け笑本(えほん)シリーズ刊行。
子どもも大人も、一緒に笑って楽しめるまったくあたらしい昔話。
第1弾は「ももたろう」。(出版社より)

『闇祓』辻村深月

story:「うちのクラスの転校生は何かがおかしいー」クラスになじめない転校生・要に、親切に接する委員長・澪。しかし、そんな彼女に要は不審な態度で迫る。唐突に「今日、家に行っていい?」と尋ねたり、家の周りに出没したり…。ヤバい行動を繰り返す要に恐怖を覚えた澪は憧れの先輩・神原に助けを求めるがー。身近にある名前を持たない悪意が増殖し、迫ってくる。一気読みエンタテインメント!(「BOOK」データーベースより) 

読んでみた:★★★★★
言わずと知れた人気作家・辻村先生初のホラーミステリー。
この本は発売当初からSNSでも話題になり、読んでいる方も多いのではないでしょうか。人間の心の闇を描いた作品を得意とする著者、ファンからは「黒辻村」と呼ばれ、人気作品も多数。この作品も文句なしに怖面白い。
どこかで会った事のある人達に、よくあるシチュエーションがリアルで共感できるだけにゾッとします。
文章もとても読みやすいので、日頃あまり本を読まれない方にもおすすめ。続きが気になり、ページをめくる手が止まらなくなるはず。
真面目に書いている本の紹介、感想はコチラ2023年5月に読んだ本

『東大に名探偵はいない』

story:著者全員東大卒。試験には出ない謎、あります。「泣きたくなるほどみじめな推理」1995年、憧れの従姉を失った私は、彼女の痕跡を探すため東大の文芸サークルに入った。「アスアサ五ジ ジシンアル」地震研に突然届いた1枚のはがき。虹で地震を予知したという「ムクヒラの電報」との関連は。「東大生のウンコを見たいか?」東大卒のミステリ作家・帆立は、親友リリーとともに農学部で起きたウンコ盗難事件の犯人を探す。「片面の恋」五月祭の準備中、クラスメートの熱烈な恋を一瞬にして冷めさせた「片面」の意味とは。「いちおう東大です」美しく完璧な妻がまっさきに提示した新居の条件は、「東大が見えるところ」だった。「テミスの逡巡」現役東大生デビュー作。卒業生の医師を取材した学生メディア「UTディスカバー」のもとに、彼は人殺しだという告発状が届く。恋愛ミステリから戦慄サスペンスまで。オール書き下ろし!(「BOOK」データーベースより)

読んでみた:★★★
「東大」という言葉には昔から特別な響きがありますね。東大卒の作家陣による東大にまつわるミステリーアンソロジー。ロジカルな謎解きから笑えるミステリーまでバラエティ豊かです。日本を代表する頭脳に挑戦!東大尽くしの一冊。

 ビビる大木 さん

読書:ノンフィクション、歴史本、サスペンス小説を中心に、年40~50冊
歴史好き(特に幕末が好き)
歴史エッセイ『ビビる大木、渋沢栄一を語る 僕が学んだ45の教え』が好評発売中

・お勧め本:7作品
★は特におススメの本

★『ディズニーランドが日本に来た!』馬場康夫

story:開園30周年。ディズニーランドはいかに誕生したか。小谷正一、堀貞一郎、ウォルト・ディズニーー見えない因縁の糸で結ばれた日米3人のプロデューサーの物語を通じて、わが国のエンタテインメント・ビジネスの草創に迫る、ノンフィクション。(「BOOK」データベースより)

★『辺境の路地へ』上原善広

story:行きずりの人々。辺境の路地で拾った、人の話したがらない不幸話と己の恥。(「BOOK」データベースより)

★『わが夫 坂本龍馬 おりょう聞書き』一坂太郎

story:本書でおりょうが語る坂本龍馬からは、古き時代の不良のにおいがふんぷんとする。おりょうもまた負けてはいない。仲間と変装して妓楼に繰り出し、奉行所や新選組からは追い回され、船の上で射撃の腕を競い、霧島では天の逆鉾を引き抜く。幕末の輻輳する価値観のなかで、次の時代を信じて行動する男と連れ添った女房が語る「反魂香」は生き生きとして、現代女性にも通じる視線が新鮮である。(「BOOK」データベースより)

★『砂まみれの名将 野村克也の1140日』加藤弘士

story:野村克也はなぜ復活できたのか?阪神の指揮官を退いた後、野村にはほとんど触れられていない「空白の3年間」があった。シダックス監督への転身、都市対抗野球での快進撃、「人生最大の後悔」と嘆いた采配ミス、球界再編の舞台裏、そして「あの頃が一番楽しかった」と語る理由。当時の番記者が関係者の証言を集め、プロ復帰までの日々に迫るノンフィクション。(「BOOK」データベースより)

『渋沢家三代』佐野眞一

story:わが国に資本主義を産み落とし根づかせた栄一、それを継承し育んだ嫡孫・敬三。その狭間にあって廃嫡の憂き目にあった篤二。勤勉と遊蕩の血が織りなす渋沢家の人間模様をたどることは、拝金思想に冒されるはるか以前の「忘れられた日本人」の生き生きとした息吹を伝えることにも重なる。この一族は、なにゆえに「財なき財閥」と呼ばれたのか。なぜ実業家を輩出しなかったのか。いま新たな資料を得て、大宅賞受賞作家が渋沢家三代の謎を解き明かす。(「BOOK」データベースより)

『西郷隆盛の首を発見した男』大野敏明

story:西南戦争で西郷の首を発見したとされる千田登文が生前認めていた「履歴書」が金沢で発見された。この「履歴書」を紐解きながら、100年以上も続くミステリー「西郷の首」の行方に迫るとともに、戊辰、西南、日清、日露の四つの戦争を戦った千田の生涯を通し、激動の時代を生き抜いた軍人一家の姿を描き出す。(「BOOK」データベースより)

『中濱万次郎 「アメリカ」を初めて伝えた日本人』中濱博

story:今、明かされるジョン万次郎の新事実!四代目の著者しか知りえない手紙や日記、豊富な資料をもとにその波乱の生涯を描く!!日本の夜明けに大活躍した先覚者の伝記。(「BOOK」データベースより)

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