鹿の王  上橋菜穂子

上橋菜穂子
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この本は、2015年に本屋大賞を受賞され、話題になっていました。今年の秋に映画も公開予定です。文庫4冊分も飽きずに最後まで読めるか(最近だと「村上海賊の娘」くらいしか記憶にない)との不安がありながらも、医学の話だと知って俄然興味がわきました。

少し前に父が肺ガン宣告をされ、その時に色々調べたこともあり、(手術をして無事生還しております。)それから医療を扱った本を少しずつ読んだりしていました。(あまり難しい話はついていけなくなる)

それに、コロナの脅威にさらされている現状でウィルスという単語には敏感になります!

Story

この物語は、昔国を滅ぼしたといわれる伝染病について、それにり患した奴隷(ヴァン)、そしてその病の特効薬を作ろうとする医者(ホッサル)の2人の主人公の話。

物語の前半は、謎の病の原因は何だろうか?病にかかって重症化する人と、そうでない人の違いは何だろうか?病を広げたい人の思惑は?などの謎が後半になって徐々に明かされていく。

主人公2人の物語が交互に展開されていくので、登場人物の多い前半は人物を覚えられなかったり、人間関係がややこしかったり、何度か読み直したりしたが、(1、2巻はちょっと頑張って!)後半は主人公2人が出会って、謎が解けていく部分でもあるので、一気に読めます。

「鹿の王」の“王”の意味。ものの捉えた方一つで人生は変わるのですね。考え方は人それぞれ。

結局のところ病の原因なんてほとんど人間がまいた種。まわりまわって自分たちにかえってきているわけで、自然を甘く見てはいけないということ。

人体の仕組みなんかを知ると、人間は生きているのではなく生かされているというのがよくわかる。

場合によっては人を殺してしまう菌もあるが、生き物の中にいて持ちつ持たれつの間柄だということ。(腸内細菌とかとても大切なのは身をもって知っている!)

ファンタジー小説だからややこしい政治や権力なんかがあまり出てこなく(全く出てこないとは言っていない。)、病について奮闘する主人公たちに純粋に物語を楽しめます。現代にも通ずるウィルスや人体の説明もあって面白かった。

著者の上橋 菜穂子さんは「精霊の守り人」が児童文学のノーベル賞と称される、国際アンデルセン賞(作家賞)を受賞されています。

児童文庫もあるので、子供さんに読ませるのもおすすめです。

映画のキャラクターデザインはイメージ通りで良い。でも、ねえ声優さん使ってよ!!別に俳優さんに罪はないけれど、やっぱり声のプロに演じてほしかった。

私的CV.

ヴァン:大塚明夫さん(朗読劇のシェーヴルノートはよかった。どっしりとして、何考えているか読めなくてでも孤独を内に秘めている。ガタイのいいイメージ)

ホッサル:浪川大輔さん(アルスラーン戦記のナルサスにイメージが近いから)

ユナ:中原麻衣さん(有頂天家族の四男とか、とてもかわいい)

サエ:喜多村英梨さん(BLOOD+の主人公の女の子が好き、芯がある感じ) マコウカン:安元洋貴さんでしょう!


 


 

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