本と鍵の季節 米澤 穂信

米澤穂信
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しばらく本を読んでなく存じ上げなかったのですが、「氷菓」の作者だったのですね!(アニメ見ました。)

山本周五郎賞を受賞し、数あるミステリーランキング常連の人気作家さん。(週刊文春ミステリーベスト10、このミステリーがすごい!(宝島社)、ミステリが読みたい!(早川書房)などに何度もランクイン)

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堀川次郎、高校二年で図書委員。不人気な図書室で同じ委員会の松倉詩門と当番を務めている。背が高く顔もいい松倉は目立つ存在で、本には縁がなさそうだったが、話してみると快活でよく笑い、ほどよく皮肉屋のいいやつだ。彼と付き合うようになってから、なぜかおかしなことに関わることが増えた。開かずの金庫、テスト問題の窃盗、亡くなった先輩が読んだ最後の本ー青春図書室ミステリー開幕!!

季節の移り変わりと共に5つの事件(6章)があり、主人公の堀川と友人の松倉のタッグで事件を解決していく。

二人の会話が楽しいし、洒落が効いている。掛け合いを横で聞いていような気分になり、思わずにっこり。そして背が高く顔もいい目立つ存在の相棒が主人公を気に掛けているとか、女子が好きなやつ! 🙂 

最初は、開かずの金庫を開けるというほほえましい事件の始まりで、あぁこういうカジュアルな感じなのかなと思い気楽に読んでいると、季節が夏になり、秋、冬になるにしたがって事件の内容も底冷えしてくる。

そしてこの相棒の言動や行動にちょっとした違和感。読み進めていくと・・・嫌な予感したんだよなあ。

そう、カジュアルなのに、会話は軽くテンポも良いのに、じわじわと忍び寄ってくるものを感じさせるのが上手だと思いました。季節の移り変わりと相まってさらに怖い・・・。(怖がりなのです)

とても読みやすい文章で、あっという間でした。
そして、映像化やアニメ化されそう!

基本的に人がつらい思いをしたり、無残に殺されたりするのは苦手なのですが、(何度も言いますが怖がりなのです。)そういうシーンがないこのミステリーは、私でも楽しく読めた。是非他の作品も読んでみたい。

著者:米澤穂信(ヨネザワホノブ)
1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で第5回角川学園小説大賞奨励賞(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞しデビュー。11年『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を、14年『満願』で第27回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)([BOOK」データーベースより)

PV映像です👇

小野賢章さんによる朗読(前半部分のみ)👇

私的CV予想
堀川次郎・・・小野賢章さん(朗読でその印象ついちゃった。)、浅沼晋太郎さんとか
松倉詩門・・・櫻井隆宏さん、石田彰さん、石川界人さん(イケメンだけど少し軽薄さがある感じ)
絶対面白い!アニメ化待ってます!
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