対岸の家事 朱野 帰子

朱野帰子
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NHK「あさイチ」紹介で大反響今話題の一冊。

本屋大賞もそうだけど、最近話題の小説って女性が読みそうな本が多い気がする。

story
家族の為に「家事をすること」を仕事に選んだ詩穂。娘と二人だけの、繰り返される毎日。幸せなはずなのに自分の選択が正しかったのか迷う彼女の街には、性別や立場が違っても様々な現実に苦しむ人たちがいた。誰にも頼れず、限界を迎える彼らに、詩穂は優しく寄り添い、自分にできることを考え始めるー。

「共感の嵐」とあったが、意外と賛否両論みたいで。

主婦の労働って家事、子育てと想像より遥かに大変。それを中々わかってもらえなくて軽く見られる。特に今は殆どの家庭が共働きで、専業主婦は絶滅危惧種で孤独なのだとか・・・

主婦の仕事をお金に換算すると月収30万だって!それくらい大変なんだね。

子育の不安や責任・孤独が、おっとりした主人公の専業主婦、詩穂の日常からも伝わってくる。昔から子育ては母親になって初めてその苦労がわかるといわれているし。共感できる人も多いと思う。

女性はいろいろ選択肢があるから、人によって様々。みんな考え抜いてベストだと思った生活をしているけれど、隣の芝生は青く見える

働いている時は、専業主婦っていいなぁって思う。

でも、逆の場合は働いている人が楽しそうに見えたり、お金を自由に使いたかったり・・・

甘えているだけなんじゃないかと、働いている人だってしんどいんだという意見もあると思うが、私も昔、アパレルの店長だった頃は24時まで残業した。でも報酬としてちゃんと返ってきたし、評価もしてくれたし、つらいと思わなかった。

主婦になってパートで気楽な仕事を探した。きっちり定時で帰れるし、家から近いし、データ入力(ノルマがなかった)で楽だと思ったけれど、こっちの方がしんどかった。評価もされないし、誰でもできる仕事なので、やりがいを感じなかった。時間がとても長く感じられた。こっちの方が精神的に疲れた。

見かけと中身は違う。何でもやってみなければわからないよね。それに適正もあるかも。同じことをしても楽しいと思う人、つらいと思う人、やりがいを感じる人、割り切れる人、積極的な人、コミュニケーションが苦手な人。

子育ては大切な仕事だし、子供の成長を喜べるけれど、誰にも評価されずに、出来て当たり前だと思われるのは心外だしつらい・・・

主人公やパパ友の家族にまつわるトラウマの話はニュースなどでも虐待として今よく取り上げられている。

高齢化社会・少子化等、時事ネタもきちんと盛り込んで、当たり前の日常の悩み、不安、幸せがきちんと描かれていて面白かった。が、100%納得というわけではなく、少し疑問点も。

フィクションとしてこういう結果になるのが理想かな、というストリーだけれど、今の世の中残念ながらいい人ばかりではない。こちらが心を開いて優しく接すれば、・・・という考えは怖い。

最後の嫌がらせ、脅しともとれる手紙がポストに投函されているエピソードは、詩穂のように大きくは構えられない。私ならすごく怖いし、優しいを通り越してちょっと危機感がないと思ってしまった。
あと、詩穂があまり社会に興味がなく全くニュースを見ない人みたいで、主婦=世間知らずの印象がわいていしまった。今時の主婦はニュースちゃんと見ていると思う。そこだけは残念。

女性向けだが、男性の感想も聞きたい!

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