2026年3月・4月に読んだ本

読書日記月別
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2026年3月・4月に読んだ本をまとめました。
人気作家さん、話題の本を中心に読んでいます。

私の満足度・おススメ度でをつけています。

★★★★★ とても良かった!!人に薦めたい!これを読まないなんて、人生損している!

★★★★  とても良かった!充実した時間をありがとう。是非、読んでみてください!!

★★★   読んで良かった。面白かったです。読んで損はない!

★★    少し難しかったかな?あなたの意見を聞かせてください。

     う~ん、今の私には難解だった。また、再挑戦します。

あくまで私の基準です。本選びの参考になればうれしいです。

白魔の檻 山口 未桜

★★★★★

story:研修医の春田は実習のため北海道へ行くことになり、過疎地医療協力で派遣される城崎と、温泉湖の近くにある山奥の病院へと向かう。ところが二人が辿り着いた直後、病院一帯は濃霧に覆われて誰も出入りができない状況になってしまう。そんな中、院内で病院スタッフが変死体となって発見される。さらに翌朝に発生した大地震の影響で、病院の周囲には硫化水素ガスが流れ込んでしまう。そして、霧とガスにより孤立した病院で不可能犯罪が発生してー。過疎地医療の現実と、災害下で患者を守り共に生き抜こうとする医療従事者たちの極限を描いた本格ミステリ。2025年本屋大賞ノミネートの『禁忌の子』に連なる、シリーズ第2弾。(「BOOK」データベースより

温泉街に漂う腐卵臭のような匂い。一般的に硫黄臭だと認識されているこの匂いの正体は、硫化水素という有毒性のガスの匂いなんだそうです。硫化水素は自然界では主に温泉や活火山、下水道などで発生しますが、無色透明なため致死量のガスが溜まったスポットがあっても目には見えません。
物語は、この悪魔のようなガスに閉ざされた病院で起きたミステリー。

頭の回転が速く、誰もが振り返るほどの美貌ながらサイコパス的性格を持つ医師・城崎の名推理が冴えわたる〈医師・城崎響介のケースファイル〉シリーズ第2弾・『白魔の檻』は、ミステリ―ファン歓喜のクローズド・サークルです。忍び寄る自然界の殺人ガスと次々と増えて行く死体恐怖とパニックの連続に読む手が止まらない面白さです。そして、全く空気を読まない城崎のキャラクターと、その名探偵ぶりも健在で楽しい。

現代の医療が直面している社会問題も描かれ、考えさせられます。
本格ミステリーの楽しさと社会派ミステリーの魅力の両方が味わえる一冊。

山口未桜(ヤマグチミオ)
1987年兵庫県生まれ。神戸大学卒業。現在は医師として働く傍ら、小説を執筆している。2024年『禁忌の子』で第34回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。同作は翌年、本屋大賞で第4位に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(「BOOK」データベースより)

イン・ザ・メガチャーチ   朝井 リョウ

★★★★★

story:久保田慶彦(47)レコード会社勤務。とある能力を買われ、アイドルグループ運営に参画することに。武藤澄香(19)留学を志す大学生。内向的な気質に悩むうち、一人のアイドルに出会う。隈川絢子(35)契約社員。舞台俳優を熱烈に応援中だが、ある報道で状況が一変する。ファンダム経済を築く者、のめり込む者、のめり込んでいた者…三者三様の視点で浮かび上がる、人間の心を動かす“物語”の功罪。(「BOOK」データベースより)

若年世代から広まった「推し活」は、「推し」つまり贔屓の対象を応援する活動の事を指します。3人に1人の割合で推しがいるとも言われている今の時代、その市場規模は3兆円を超えるまでに急成長しました。物価高にあえぐ今の社会でなぜ「推し活」がここまで発展を遂げることができたのか。そして、何が人々の心をそこまで捉えるのか。心理やからくりを知ることで、現代社会の本当の姿が見えてきます。

推し活を仕掛ける側、推し活にハマっていく女性、推し活を卒業し新たなフェーズを迎える女性。物語は主に3人の女性の視点で進みます。現代社会の闇を感じられるリアルな人物像が、三者三様の物語に説得力を持たせて一気に物語に引き込まれます。また、それぞれの物語が破滅的な方向へヒートアップしていくストーリーは面白く、結末への興味にページをめくる手が止まらないでしょう。

私たちが見ている楽園は、一歩離れてみるとデストピア化した社会のようにも…。
世の中を見る目が変わる。一気に読み必至の物語です。

朝井リョウ(アサイリョウ)
1989年、岐阜県生まれ。2009年、『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞を受賞してデビュー。『何者』で直木賞、『世界地図の下書き』で坪田譲治文学賞、『正欲』で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(「BOOK」データベースより)

渇愛 頂き女子りりちゃん 宇都宮 直子

★★★★

story:男性たちから総額1億5千万円を騙し取り、逮捕された「頂き女子」の正体。第31回小学館ノンフィクション大賞受賞作。(「BOOK」データベースより)

『渇愛』は数年前メディアなどで大きく取り上げられ話題になった「頂き女子りりちゃん事件」を扱ったルポルタージュです。いわゆる「パパ活」等で捕まった自称「頂き女子りりちゃん」。「頂き女子」という言葉が、その年のユーキャン新語・流行語大賞にもノミネートされた程に世間の注目を集めたのは、ホストに貢ぐために詐欺を働いた事実や、その金額の大きさ以上に、男性を騙す手口を動画配信したり、そのマニュアル販売を行ったりと、罪悪感を感じさせない振る舞いがありました。一部ではカリスマ的人気を誇ったりりちゃんの裁判には同情の声が多数寄せられ、支援活動も行われました。彼女がこのような大きな犯罪を何故、どうやって起こせたのか。また、多くの人を惹きつけたその理由や、本当の姿は?

この本では、りりちゃん本人や総額約3800万円以上を騙し取られた被害男性、りりちゃんが貢いだホスト、彼女の知り合いや支援者、そして母親へのインタビューなどを通して事件の全貌が明らかにされています。また、読み進める内に人を騙すテクニックのようなものも体験でき、驚かされました。日本社会について色々と考えさせられる一冊です。

宇都宮直子(ウツノミヤナオコ)
1977年3月27日生まれ。多摩美術大学美術学部卒業後、出版社勤務などを経て、フリーランス記者に。「女性セブン」「週刊ポスト」などで事件や芸能スクープを中心に取材を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(「BOOK」データベースより)

神の光 北山 猛邦

story:一攫千金を夢見て忍び込んだ砂漠の街にある高レートカジノで、見事大金を得たジョージ。誰にも見咎められずにカジノを抜け出し、盗んだバイクで逃げだす。途中、バイクの調子が悪くなり、調整するために寄った小屋で休むが、翌朝外へ出ると、カジノがあった砂漠の街は一夜のうちに跡形もなく消えていたー第76回日本推理作家協会賞短編部門の候補に選ばれた表題作を始め、奇跡の如き消失劇を5編収録。稀代のトリックメーカー・北山猛邦の新たな代表作となる、傑作推理短編集。(「BOOK」データベースより)

目次:一九四一年のモーゼル/神の光/未完成月光 Unfinished moonshine/藤色の鶴/シンクロニシティ・セレナーデ

大胆な物理トリックを得意とする著者の短編ミステリー集。
様々な場所や時代を舞台に繰り広げられる5つの物語は、どれも自然現象から人間が仕掛けたものまで物理的な法則をもとに紐解くロジカルなトリックが仕掛けられており、読者を唸らせます。

街や建物が一夜のうちに消える超常現象。何かに怯える友人や同じ場所の夢を見るホラー。興味を惹きつけられるあり得ない事象は、そのどれもが法則にのっとってきちんと証明され、マジックを見ているような驚きと興奮を覚えました。SF的ストーリーとロジカルな謎解きの相反する組み合わせが、神秘的な物語を完成させています。

歴史の旅を味わいながら、Xファイルのような未知の体験を解き明かす
頭脳&本格ミステリーです。

北山猛邦(キタヤマタケクニ)
1979年生まれ。2002年、『「クロック城」殺人事件』で第24回メフィスト賞を受賞してデビュー。物理トリックに定評がある一方、幻想的な独自の世界観でも読者を魅了し続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(「BOOK」データベースより)

探偵小石は恋しない 森 バジル

★★★★

story:「さて。ここからは名探偵の時間ということで」ミステリオタクの探偵・小石は、名探偵のように華麗に事件を解決する日を夢見ているが、事務所へ届く依頼は9割9分が色恋調査。ところが事件は、思いもよらないところで発生していてー。そのひと言で、世界が一変する。驚愕体験の本格ミステリ!(「BOOK」データベースより)

恋と複雑な人間関係をポップに描いたミステリー。
どちらかというと被害者的立場になりがちな若者。彼ら見た色恋沙汰に対する意見はおおよそ、個人の自由じゃん、不貞はけしからん、に大別されるのではなかろうか。距離を置くのも、憤るのも無意識の防御本能からくるもので、溢れる情報を前にして恋愛に消極的になりがちなのもわからなくもないー。もし恋が可視化できたのなら

『探偵小石は恋しない』は今、ムーブメントが起きている特殊設定と巧妙な謎解きの組み合わせが面白い物語。デリケートなテーマながら探偵と助手の漫才のような掛け合いに終始笑わされます。登場人物たちの明るくピュアな人柄でライトな物語かと思いきや、あっと驚く真実が隠されていて最後まで楽しめました。
本屋大賞8位のミステリー&恋愛小説。

森バジル(モリバジル)
1992年宮崎県生まれ。九州大学卒業。2018年、第二三回スニーカー大賞《秋》の優秀賞を受賞。23年、『ノウイットオール あなただけが知っている』で第三〇回松本清張賞を受賞し、単行本デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(「BOOK」データベースより)
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