蓼科親湯温泉に行ってきました

雑多日記
記事内に広告が含まれています。

今年のお正月明けに蓼科親湯温泉に行ってきました。
きっかけはこの、本棚に囲まれたお洒落なLibrary Loungの写真。

このお宿の写真を一目見た時から虜になり、今回念願叶って泊まれることに。
訪れてみると、その期待を上回る素晴らしさで、旦那をほったらかして写真や動画を撮りまくりました。
それで、今回のブログはその写真や動画と共に、本好きの人のためのお宿「蓼科親湯温泉」のご紹介をすることに致します。
本が好きなら一度は訪れてみたい。3万冊の蔵書が読み放題の大正ロマンあふれる温泉宿。ご興味のある方は是非ご覧ください。

動画で見たい方はコチラ

蓼科親湯温泉の魅力を3分40秒の動画でまとめています。よろしければご覧ください。

文人に愛された渓谷の一軒宿

昔から湯治宿として武田信玄を始め多くの文人、歌人に親しまれてきた蓼科親湯温泉。この温泉が文人たちに愛されるようになったのには、アララギ派の歌人・伊藤佐千夫に依るところが大きいようです。

蓼科をとても気に入った伊藤左千夫が、明治42年「蓼科山歌」10首を蓼科親湯温泉で詠んだそうです。その後、伊藤左千夫を中心にこの地で歌会が開催されるようになり、島木赤彦斎藤茂吉土屋文明高浜虚子、柳原白蓮をはじめとした多くの文人歌人達が蓼科親湯温泉の歌や俳句を残してゆきました。太宰治が新婚旅行で蓼科親湯温泉を選んだのもこの様な素地があったからなのかもしれません。今では多くの文化人や知識人が別荘を構え、避暑地として有名になっていますね。(蓼科親和温泉HP参照)

信濃には八十の郡山ありといえど女の神山の蓼科われは  伊藤左千夫

伊藤佐千夫を始めとするゆかりのある歌人たちの書籍や作品が至る所に展示されていました。

みすずLounge & Bar

この蓼科親湯温泉の自慢は何と言っても、3万冊の蔵書とお洒落なLibrary Loung。

当宿自慢の「みすずLounge & Barみすず書房の社主が茅野市の出身であり、また「岩波文庫の回廊」は、同じく岩波文庫の創業者も諏訪市の出身であることから、 出版事業を通して日本の文学、哲学に多大な功績を残し続けていることを誇りに思い、その名を冠したスペースを創りました。
皆様にも文化の華咲く土地を感じて頂きたく、約3万冊の蔵書を取り揃えてお寛ぎのひと時に、ワインやウィスキーを片手に愉しんで頂けたらと思っております。(蓼科親湯温泉HPより)

圧巻のラウンジのお写真をどうぞ。

写真はほんの一部です。柱や壁が全て本棚で埋まっていました。
このラウンジの他、浴場や食堂の入り口など至る所に本棚があり、レアな初版本から今の新しいものまで沢山。建物全体が書庫のようでした。

岩波の回廊

新旧混じっているかんじです。絶版もいろいろありました。

本棚

蔵書は文豪の本が中心でした。全体的に全集が多かったような気がします。詩人の本も多め。

文アルの本も発見!?

「小泉八雲全集」雰囲気出過ぎて読む前から怖いです。
プロレタリアは片隅に追いやられています。あまりなかったかな。

もちろん文豪以外の本も沢山。
写真は載せてませんが、現代作家の文庫本コーナーもありました。

太宰のお部屋

このお宿のもう一つの見どころは、蓼科親湯と関わりの深い文人達をイメージして創った個性的なお部屋があるところ。ゆかりのある10人の文人達をイメージした明治、大正期のクラシックでいながらモダンな印象を与えるデザインのお部屋でした。(蓼科親湯温泉HP参照)

【名前の付いたお部屋があるのは以下の10人の文人たち】
ユニバーサルデザインタイプ:柳原白蓮伊藤左千夫斎藤茂吉幸田文アララギ派
スタンダードタイプ:太宰治小堀杏奴高浜虚子島木赤彦土屋文明
(蓼科親湯温泉HPより)アララギ派は名前ではありせんね。

私が泊ったのは太宰治のお部屋でした。

机の上にはあの本が…

食堂

お食事は個室食堂でした。雪景色を観ながらの「信州の山の幸をふんだんに使った」お食事はそれはもう夢のような時間でした。(窓が見える個室とそうでないお部屋があります。私は朝夕で部屋が違いましたので、気になる方は問い合わせてみてください。)

写真は夕食の前菜と、飛騨牛のステーキ。

いかがだったでしょうか。この他にも、この宿自慢の温泉も。景観の良い畳敷きのお座敷風呂に貸切露天風呂や女性専用露天風呂など何度でも入りたくなりました。
大人の寛ぎおこもり宿。贅沢なひと時を過ごせました。おすすめなので、機会がありましたら、ぜひ訪れてみてください。

動画の方がラウンジの迫力や、食堂の雰囲気、お部屋の様子が伝わりやすくなっています。上に貼っていますので、よろしければご覧ください。

タイトルとURLをコピーしました