朗読喫茶 人間椅子/石田彰

朗読

前から気になっていた、「朗読喫茶」を聴いてみました。

「朗読喫茶」のコンセプトは”あらすじで聴く文学全集”。

文学というものは、あらすじだけ追えばいいというものではなく、行間を読んだり、作品の雰囲気を楽しむということが醍醐味であるわけです。

なので、この朗読喫茶で、作品の魅力がどれだけ伝わるのか半信半疑でした。

文豪の作品は一通り読んでみたい気はありますが、今のベストセラーの本も読む時間が足りない中、どうしても後回しになってしまいます。そして、多くの本を読むことは困難です。この「朗読喫茶」はそれをカバー出来るのではないかと希望を託して聴いてみることにしました。もちろん声優好きであることも理由の一つです。

まず、初めが肝心。考えた末、石田彰さんがいいなと。

この方は、とても人気がある声優さんで、私も名前は聞いたことがある程度だったのですが、「昭和元禄落語心中」の落語を聞いて、まるで本物の落語を聞いているようで感激したのを覚えています。

また、「PSYCHO-PASS」の縢秀星もびっくりしました。本当にお上手ですね。

実は石田さんの朗読は、朗読劇「信長の犬」で聴いたことがあります。これも良かった。
ですので、全幅の信頼を寄せて石田さんの「人間椅子」にしました。

江戸川乱歩の「人間椅子」は読んだことがあるのですが、原作と比べてみようという、ちょっと意地の悪い気持ちもありました。

約18分の朗読。原作の内容全て朗読されていたわけではありませんが、おどろおどろしいちょっと気持ち悪い原作の雰囲気がそのまま表現されていました。これなら未読の方でも十分、原作の内容も雰囲気も伝わり、十分に江戸川乱歩の世界に浸ることが出来ます。

何かをしながらでも、移動中でも、時間を上手に使って小説を聴くことができるのが、「朗読喫茶」の良いところ。長編小説は省略するところが多そうなので、どうかわかりませんが、短編小説なら十分です。
もちろん、声優さんの力量は大きく左右されるので、そこは好みが分かれるところでしょう。

文学、声優で私の好きなもの二兎を追うことが出来ますので、この他にもいろいろ聴いてみたいと思います。

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