2024年 本屋大賞(4/10更新)

本屋大賞
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2024年 本屋大賞

本屋大賞とは、全国の書店員が選んだいちばん!売りたい本」です。
書店に行くと、多くの本が並んでいますが、どれを買ったらよいか迷いますよね。書店員さんは毎日書籍に触れていて、たくさん読まれる方が多いです。また、著者や売れ筋についての知識が豊富で、情報交換も盛んに行っています。

本屋大賞は過去一年の間、書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」本を投票し決めるものです。ノミネートされた上位10作品の中から選ばれます。

全体を通して比較的読みやすく、多くの読書家の間でも人気の作品が多い傾向ですので、本選びに迷ったら、是非参考にしてください。

※順不同・全て単行本です(2024年4月10日現在)

成瀬は天下を取りにいく 宮島 未奈

story:「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。各界から絶賛の声続々、いまだかつてない青春小説! 中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない! 話題沸騰、圧巻のデビュー(出版社より)

第20回「女による女のためのR-18文学賞」大賞受賞、宮島未奈のデビュー作。

最初から最後までこんな朗らかな気持ちで読める小説はめったにない。ストーリに面白さを持たせるための悪意ある第三者や、足を引っ張る人が一人も登場しない。一冊丸ごと成瀬の個性が光る面白さと、そんな彼女の魅力を読者に伝えようとする成瀬推しの友人談のよう。思わず突っ込みたくなるような展開、掛け合いのようなテンポの良い会話と滑稽なやりとり、漫才を見ているような笑いと楽しさを味わえる物語だと感じました。

周りの目を気にしない行動や、武士のような威厳を感じる話し方。成瀬は人とはちょっと違う独特の感性の持ち主のようですが、なんとなく面白い人として興味を惹かれてしまう魅力があります。気が付けば目で追っている。そんなカリスマ性を持った少女・成瀬の爽やかな青春小説。

読めばあなたも成瀬のファンに。
新しい事に挑戦してみたくなったり、ポジティブな気持ちになれる物語です。

もう少し詳しい本の紹介、感想はコチラ読書ブログ『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈

宮島未奈(ミヤジマミナ)
1983年静岡県富士市生まれ。京都大学文学部卒。2018年「二位の君」で第196回コバルト短編小説新人賞を受賞(宮島ムー名義)。2021年「ありがとう西武大津店」で第20回「女による女のためのR-18文学賞」大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞。同作を含む本書がデビュー作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(「BOOK」データベースより)

水車小屋のネネ 津村 記久子

story:「家出ようと思うんだけど、一緒に来る?」身勝手な親から逃れ、姉妹で生きることに決めた理佐と律。ネネのいる水車小屋で番人として働き始める青年・聡。水車小屋に現れた中学生・研司…人々が織りなす希望と再生の物語。

津村記久子(ツムラキクコ)
1978年大阪市生まれ。2005年「マンイーター」(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で太宰治賞を受賞してデビュー。08年『ミュージック・プレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、09年「ポトスライムの舟」で芥川賞、11年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、13年「給水塔と亀」で川端康成文学賞、16年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、17年『浮遊霊ブラジル』で紫式部文学賞、19年『ディス・イズ・ザ・デイ』でサッカー本大賞、20年「給水塔と亀(The Water Tower and the Turtle)」(ポリー・バー卜ン訳)でPEN/ロバート・J・ダウ新人作家短編小説賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(「BOOK」データベースより)

存在のすべてを 塩田 武士

黄色い家 川上 未映子

story:十七歳の夏、親もとを出て「黄色い家」に集った少女たちは、生きていくためにカード犯罪の出し子というシノギに手を染める。危ういバランスで成り立っていた共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解し……。人はなぜ罪を犯すのか。世界が注目する作家が初めて挑む、圧巻のクライム・サスペンス。(出版社より)

芥川賞を始め数々の文学賞を受賞し、世界的にも注目を浴びている川上未映子の話題作。新聞連載小説の書籍化作品。

カード犯罪や夜の街などアンダーグラウンドの世界を描いた『黄色い家』は、「お金」と「人間の幸福」を問うクライムサスペンス

主人公の花はシングルマザーの貧困家庭で育った少女。社会の仕組みや厳しさはまだ理解していませんが、何をするにもお金が必要であることだけは知っています。そんな彼女が家を飛び出した先で待っていた波乱万丈な出来事。純粋無垢な少女が大人の保護もなく、何の知識も持たないまま裏社会に足を踏み入れてしまう展開はスリリングで面白いのですが、余りにも無防備で一生懸命な主人公に親心にも似たハラハラを感じてしまいます。

また、心の内が漏れ出たかのように書き連ねた心情描写がとにかく生々しい。危うさと強さを併せ持ったリアルな少女像を浮かび上がらせます。

波乱万丈な人生経験を経てきた著者ならではの説得力のある物語。
もし、裏社会の人生を疑似体験できたら?
お金ついての言葉が沢山。ハッとさせられる一冊です。

もう少し詳しい本の紹介、感想はコチラ読書ブログ『黄色い家』川上未映子

川上未映子(カワカミミエコ)
大阪府生まれ。2008年『乳と卵』で芥川龍之介賞、09年、詩集『先端で、さすわさされるわそらええわ』で中原中也賞、10年『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞および紫式部文学賞、13年、詩集『水瓶』で高見順賞、同年『愛の夢とか』で谷崎潤一郎賞、16年『あこがれ』で渡辺淳一文学賞、19年『夏物語』で毎日出版文化賞を受賞。『夏物語』は40カ国以上で刊行が進み、『ヘヴン』の英訳は22年国際ブッカー賞の最終候補に選出された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(「BOOK」データベースより)

リカバリー・カバヒコ 青山 美智子

story:新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの公園にある古びたカバの遊具・カバヒコには、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説が。アドヴァンス・ヒルの住人は、悩みをカバヒコに打ち明ける。成績不振の高校生、ママ友と馴染めない元アパレル店員、駅伝が嫌な小学生、ストレスから休職中の女性、母との関係がこじれたままの雑誌編集長。みんなの痛みにやさしく寄り添う、青山ワールドの真骨頂。(出版社より)

本屋大賞ランクイン常連の人気作家・青山美智子の最新作。

おやじギャク風のダジャレだけど、なんとなく語呂が良い『リカバリー・カバヒコ』。この小説はタイトルのごとく、疲れた心を癒してくれる連作短編集。日々の暮らしの中で感じる心許なさや、ちょっとした躓き。些細な事だけれど、じわじわと体を侵食していくような悩みを和らげてくれる5つの物語です。

理不尽な出来事や、ままならない自分の気持ち。誰にだって心のバランスを上手に保てない瞬間があります。5人の主人公たちが抱えているもやもやした気持ちに共感し、人の優しさに心温まる。彼らと共に読者の不安も、ささくれた心もカバヒコがリカバリーしてくれるかも。

先日、『お探し物は図書室まで』が「2023年の必読書100冊」(米「TIME誌」)として世界中の作品の中から選出されたそうです。青山美智子作品の癒し効果はワールドワイド。
寒い冬に心温まる一冊をどうぞ。

青山美智子(アオヤマミチコ)
1970年生まれ、愛知県出身。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。出版社で雑誌編集者を執て執筆活動に入る。デビュー作『木曜日にはココアを』が第1回宮崎本大賞受賞。『猫のお告げは樹の下で』が第13回天竜文学賞受賞。『月曜日の抹茶カフェ』が第1回けんご大賞受賞。(以上、宝島社)『お探し物は図書室まで』(ポプラ社)『赤と青とエスキース』(PHP研究所)で2021・2022年本屋大賞ともに第2位。『月の立つ林で』(ポプラ社)で2023年本屋大賞第5位(「BOOK」データベースより)

星を編む 凪良 ゆう

story:『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語。「春に翔ぶ」-瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原が秘めた過去。彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは?「星を編む」-才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。「波を渡る」-花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。(「BOOK」データーベースより)

目次:春に翔ぶ/星を編む/波を渡る(「BOOK」データーベースより)

凪良ゆう(ナギラユウ)
2007年に初著書が刊行され本格的にデビュー。’20年『流浪の月』で本屋大賞を受賞。同作は’22年5月に実写映画が公開された。’20年刊行の『滅びの前のシャングリラ』で2年連続本屋大賞ノミネート。2022年に刊行した『汝、星のごとく』は、第168回直木賞候補、第44回吉川英治文学新人賞候補、2022王様のブランチBOOK大賞、キノベス!2023第1位、第10回高校生直木賞、そして’23年、2度目となる本屋大賞受賞作となった。本書『星を編む』はその続編となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)([BOOK」データベースより)

放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件 知念 実希人

story:夜の学校。プールにはなたれた金魚。だれが、なんのために?4年1組、辻堂天馬・柚木陸・神山美鈴、通称「ミステリトリオ」が先生の依頼で動き出す!「ぼくは読者に挑戦する」名探偵辻堂天馬の挑戦に、キミはこたえられるかー?小学校中学年~(ふりがなつき)。(「BOOK」データーベースより)

知念実希人(チネンミキト)
1978年、沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー。「天久鷹央」シリーズが人気を博し、15年『仮面病棟』が啓文堂書店文庫大賞を受賞、ベストセラーに(「BOOK」データベースより)

君が手にするはずだった黄金について 小川 哲

story:片桐は高校の同級生。負けず嫌いで口だけ達者、東大に行って起業すると豪語していたが、どこか地方の私大で怪しい情報商材を売りつけていたらしい。それが今や80億円を運用して六本木のタワマンに暮らす有名投資家。ある日、片桐の有料ブログはとつぜん炎上しはじめ、そんな中で僕は寿司屋に誘われる…。著者自身を彷彿とさせる「僕」が、怪しげな人物たちと遭遇する6つの連作短篇集。

目次:プロローグ/三月十日/小説家の鏡/君が手にするはずだった黄金について/偽物/受賞エッセイ

小川哲(オガワサトシ)
1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年に『ユートロニカのこちら側』で第三回ハヤカワSFコンテスト“大賞”を受賞しデビュー。『ゲームの王国』(2017年)が第三八回日本SF大賞、第三一回山本周五郎賞を受賞(「BOOK」データベースより)
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